エニアグラムの本能のサブタイプについて(翻訳a)

エニアグラムの本能のサブタイプについて、海外サイトの大まかな解説を一つ訳しました。

訳した元は、リソが創始者をつとめ、現在ラスが代表をつとめるEnneagram Institute®[エニアグラム研究所]のサイトからの文章です。下記ページのThe Three Instinctsの段落を訳しました (https://www.enneagraminstitute.com/how-the-enneagram-system-works/

訳すのにあたり、重要単語は日本語だけでなく英語も併記しました。

"=" の形です。

例文: 本能 "=Instincts" は人に影響します。

では、以下、記事です。

<3つの本能について "=The Three Instincts">

 3つの本能というものがあります。これは(よく誤ってサブタイプと呼ばれていますが)、パーソナリティを理解するのにとても重要です。

人間性の主な側面は、生物学的な「配線」に影響されます。(一文略)。私たちには、以下の本能があります。自己保存本能 "=self-preservation instinct"(体と生活を保ち、自分自身の機能を保つ本能)と、セクシャル本能 "=sexual instinct"(環境の中に自分を拡張したり、世代を超えて自身を拡張する本能)と、ソーシャル本能 "social instinct="(他人とうまく付き合ったり、社会的な連帯を作り上げる本能)です。 [訳注:セクシャルについては原文の意味が理解できなかったので直訳した。これ以後、訳注は[]で囲って表現する]

 私たち全員に3つの本能がありますが、この内の特に1つが、私たちが関心を向けたり行動を起こす主な観点となります。つまり、私たちが何に価値を感じ、何に惹きつけられ、何を快適に感じるか、この観点によって決まるのです。同時に、私たちは2番目の本能を併せ持ちます。これは、主要な本能をサポートします。それに対して、3番目の本能はほんの少ししか発達しません。3番目の本能は、私たちの人格と価値観の「盲点」になってしまうのです。この3つのうち、どの本能が「特に優勢」で「ほどほど」で「ほとんど使われていない」かによって、[つまり本能の順番によって]、 「ケーキのような本能の層」ができます。

一番優勢な本能が一番上の層で、次の本能が真ん中の層で、最後の本能が底の層です。  これら3つの本能が、私たちの人格に影響します。そして何より、人格が どの本能のニーズに優先権を与えるかに影響するのです。だから、全ての人が3つの本能を持っていても、ある特定の本能のニーズを他の二つより優先しがちになるのです。

私たちはこれを、「ドミナント[主要な]本能」と読んでいます。私たちはドミナント本能のニーズを最優先に考えるので、それにより、人生のなんの領域に一番関心を持つか決まりやすいです。

しかし、もし私たちがパーソナリティの防衛的な囚われにはまり込んでしまうと(つまり発達のレベルを下に落ちてしまうと)、私たちのパーソナリティは、ドミナント本能を混乱させてしまうのです。

[訳注:上記の文の意味を解説します。もともと各タイプには発達段階があり、レベル1(健全)からレベル9の(不健全)まであります。そのレベルが下がってしまうと、もともと持っているドミナント本能が、統制されず、悪い形で出てしまう。ということだと思われます]

 そして何より、私たちのエニアグラムのタイプが、ドミナント本能に独特の傾向を加えるのです。[訳注:エニアグラムのどのタイプかによって、同じドミナント本能を持っていても、その現れ方が違うということ]。エニアグラムのタイプとドミナント本能を組み合わせると、パーソナリティの働きが、より分かりやすくなります。もし私たちが3つの本能と9つのエニアグラムのタイプを組み合わせると、組み合わせが27個生まれます[3×9=27]。そして、27のそれぞれに、各タイプ内での違いと人格的な変化があるのです。[訳注:上記の文の意味を解説します。各タイプには、もともとある特徴だけでなく、それぞれのタイプに特有の人格の動きがあります。動きというのは、例えば、各タイプは統合の方向や分裂の方向に動いたりしますし、発達の段階も上下します。それも加味した上で、27のそれぞれの違いがある、ということと思われます]。

私たちはこれを、タイプの本能差分 "=Instinctual Variants"と呼んでいます。 このエニアグラム研究所ではオンラインテストを提供しています。そのテストは、あなたがどの「タイプの本能差分」[27のうちどれか]を理解するのに役立つでしょう。また、本能の順番も理解できます。そしてまた、このテストでは、あなたが、どのエニアグラムのタイプで、どのウイングで、どういう本能の順番か、詳しい情報を提供できます。

以下は、3つの本能の簡単な解説です。

 

<自己保存本能 "=Self Preservation Instinct">

自己保存本能がドミナント本能である人は、次のことに関心を持つ。安全、快適、健康、エネルギー(お金)、肉体的な健康だ。つまり、彼らは生活上の必要性を満たすのに、十分な資源があるかどうかに関心があるのだ。身体は全ての人にとってに基礎的な問題で、この世界の中で生きて活動するためには、自分の体を健康に保つことは必要だ。先進国の多くの人は、生きるか死ぬかという「サバイバル的な」問題には直面していない。だから、自己保存本能は次のことに目を向けさせる。食べ物やお金、家、医療的な健康上の問題、肉体的な快適性にだ。さらに拡張して言えば、[自分だけでなく]他の人がこれらのニーズを満たしているかどうかについても、関心が行く。彼らの関心は、必然的に、周りの環境へも関係してくる。例えば、衣服や温度、ショッピング、内装などだ。(一文略)。自己保存本能の人は、地に足がついていて、実践的で、まじめで、自分の本能的な要素との結びつきが強い。彼らも、社交をしたり、誰かと親密な関係を結ぶかもしれないが、しかし彼らにとって、自己保存的なニーズが満たされていないと、幸せとは感じられず、快適とも感じられない。彼らの主要な対人関係は、「巣を作る」ことに関係する。すなわち、安全で安心で頼もしく落ち着きがあるパートナーを得ようとするのだ。

 

<セクシャル(惹きつけられる))本能 "=Sexual (aka “Attraction”) Instinct">

 多くの人が、自身をこの本能タイプだと錯覚する。なぜなら、セクシャル本能は、「一対一の関係」に関心があるからだ。しかし実際には、3つの本能タイプ全てが、異なる理由から一対一の関係を重視しており、だから、[自分がどの本能が強いか]見分けるのが難しいのだ。セクシャル本能タイプの鍵となる要素は、何かや誰かに対する「化学反応」のような激しいモチベーションだ。セクシャル本能タイプは、ほぼ常に、何かに惹きつけられている。しかし、もしセクシャル本能タイプだとしても、それが性的な反応に結びついているわけではなく、性行為が必要というわけでもない。(一文略)もちろん、私たちは誰しも、ある人々には惹きつけられ、他の人に対してはそうでもなかったりする。しかし、セクシャル本能タイプは、常に、人や活動に対して、激しいモチベーションを持ち続けているのだ。彼らは、本能タイプの中でもっとも「エネルギッシュ」なタイプであり、そして、アグレッシブになりがちで、競争的になりがちで、何かに突進しがちで、自己保存的タイプやソーシャルタイプより感情的に激しくなりがちだ。セクシャル本能タイプは、世界に対して、激しい情愛を求めており、それが満たされなければ不満足なのだ。彼らは何かに激しく関わることを、自身の喜びとする、ある意味で、自身とその何かが溶け合ってしまうくらいに。そして、彼らの欲求である、対象へ一体化したいという激しい情熱がパートナーによって満たされなければ、彼らは幻滅してしまうのだ。誰かや何かの中に自身を融解させ、自身を失ってしまうのが理想であり、セクシャル本能タイプは、そういう機会を常に求めているのだ。その対象が、人か、何かの活動かにかかわらず。

<ソーシャル(適応的な)本能 "=Social (aka “Adaptive”) Instinct">  

多くの人が、自身をセクシャル本能タイプではないかと錯覚するのと同様に、多くの人が自身をソーシャル本能タイプと錯覚する。なぜなら、このソーシャルという言葉が、何かグループ活動や、パーティのような活動と思っているからだ。自己保存タイプが環境の中で快適で安全であることを求めるのに対して、ソーシャル本能タイプは社会的な関係の中での自身の役割を満たすことに関心を向ける。だから、ソーシャル本能タイプは、他人に対して敏感である。親しいグループであろうとなかろうと、社会における他人に対して敏感なのだ。彼らは、自分の行動や態度が、他の人にどのような影響を与えるか、とても気にする。さらに、セクシャル本能タイプが常に親密さを求めているのと同様に、ソーシャル本能タイプは、社交上の人脈をとても重視する。彼らは、長い間、人々や世界に関わることを望んでいるのだ。ソーシャル本能タイプは、本能タイプの中で、自分の属するコミュニティへの影響をもっとも重視するタイプである。彼らは、他の本能タイプより、親しみがあり、オープンな感じで、よく人に関わって、(社会の)人間関係上の責任に応えようとする。人間関係において、彼らは、社会的だったり社交的な活動を分かち合えるパートナーを求めている。矛盾することに、彼らは長期間孤独でいることもある。[なぜなら]ソーシャル本能タイプは、自分の関心外の活動に参加することに対して、消極的だからだ。