物語のメモ

物語・植物・心理学・文化人類学・IT等について/月1回更新目標

発酵と狩猟_支配から抜ける論理

これから、発酵と狩猟に共通する世界観について考察します。現代の行き詰まりを打破する光明になるんじゃないかな、というお話。
------------------------------------------------
好きな発酵食品はあるだろうか。
例えば休憩中や休日に、コーヒーや紅茶を飲んだりするだろうか。どちらも発酵食品だ。
自分は鯖の味噌煮が好きで、白米のおかずによく食べている。それにビールを飲んだり、チーズをよく食べる。どれも発酵食品だ。
世の中には数えきれないほどの発酵食品があって、歴史と文化が反映されている。
そのため、各地の独自の発酵食品を食べ飲みすることで「お、わかってるじゃん」と仲間とみなされる。
例えば外国に行って、酒を飲むことで現地の人に受けいれられる。逆に、来日した外国人が「納豆が好き」だと言うと、なかなか通だなと思う。
発酵は世界に根付いていて、「人が発酵を発明したのではない、発酵が人を作ったのだ」という言葉もあるくらいだ。
発酵食品は、栄養や調理の観点ですぐれていると同時に、文化の証でもある。
ワインや日本酒、キムチなど、それを作ったり、飲食することが、その文化に属する証になる。
しかし、さらに重要なのは、発酵という世界(ネットワーク)に人が関わることで立ち上る世界観だ。 続きを読む

植物の多様な世界_05_地球と宇宙

これから植物の多様性の話をする。
花の見分け方を見てもらいながら、進化と歴史の話をする予定だ。(全5回)

下記の構成なので、気が向いたところから見て欲しい。

第1回:タンポポとキクと花の進化
番外編:藻岩山と植物の見方とか(22/08/13)
第2回:バラ科の花
第3回:マメ科の花と葉
第4回:植物の進化(他の生き物との協力関係)
第5回:地球規模・宇宙規模の話

違いを生む違い

1〜4回では、花と実と葉を例に、細かい違いを超えて共通するパターンを見てきた。

多様性を生むもの

今回は、何が多様性を生んでいるのかについて、別角度から少し解説する。
キーワードは、遷移、ガイア仮説、星と元素の由来、MEP(エントロピ一生成率最大仮説)だ。少し難しいので、さらっとポイントだけ解説する。

遷移

なぜその植物がそこに生えるのか?ということに影響する原因として、遷移というものがある。
まずは次の写真を見て欲しい。

遷移

写真は、左から右に時間経過していく。

続きを読む

植物の多様な世界_04_植物の進化

これから植物の多様性の話をする。
花の見分け方を見てもらいながら、進化と歴史の話をする予定だ。(全5回)

下記の構成なので、気が向いたところから見て欲しい。

第1回:タンポポとキクと花の進化
番外編:藻岩山と植物の見方とか(22/08/13)
第2回:バラ科の花
第3回:マメ科の花と葉
第4回:植物の進化(他の生き物との協力関係)
第5回:地球規模・宇宙規模の話

違いを生む違い

1〜3回では、花と葉を例に、細かい違いを超えて共通するパターンを見てきた。

今回は、進化という背後のパターンについて、もう少し話をしよう。

植物と虫や動物の協力関係

花の形は、単純な形から複雑な形へ進化してきた。下の図を見てほしい。下から上に進化し、次第に形が複雑になっていく。一番上の進化の最前線に位置するのが、キク科やキンポウゲ、ラン科の花だ。

花の進化の概略

しかし、実のところ、形は植物の都合だけで進化するではなく、他の生き物との関係で進化してきた。言うなれば、花(&実)には、他の生き物との関係性が刻み込まれているのだ。

特に、花や実には、虫や動物の影響が大きい。

次の写真を見て欲しい。

ハチと花

シロツメクサとアザミをハチが受粉している様子だ。
ハチが花の蜜を吸うため飛び回ることで、花の受粉を促している。
多くの花は、ハチなどの虫が受粉する。これはお互いに利益のある関係で、花はハチがいないと受粉できないし、逆にハチも生きていけない。

続きを読む

植物の多様な世界_03_マメ科の花と葉

これから植物の多様性の話をする。
花の見分け方を見てもらいながら、進化と歴史の話をする予定だ。(全5回)

下記の構成なので、気が向いたところから見て欲しい。

第1回:タンポポとキクと花の進化
番外編:藻岩山と植物の見方とか(22/08/13)
第2回:バラ科の花
第3回:マメ科の花と葉
第4回:植物の進化(他の生き物との協力関係)
第5回:地球規模・宇宙規模の話

違いを生む違い

1〜2回、キク科の花と、バラ科の花を例に、共通するパターンを見てきた。
次のようなことがわかった。

・科が同じ花は、細かい違いを超えて共通するパターンがある。
・科が同じ場合、共通しているのは花の作りで、サイズは千差万別
・葉も共通している場合がある(New)

今回は、花を見ながら、少し葉っぱについても見ていこう。

まずはマメ科を見ていこう。

マメ科の花

まずはマメ科の花の特徴を見てみよう。次の写真を見て欲しい。何が共通点かわかるだろうか。

 

マメ科の3種

左から、ヤブハギ、ニセアカシア、フジだ。
ヤブハギは森の裾野に生えている小さな木で、ニセアカシアは札幌によくある街路樹だ。フジは、公園に「藤棚」としてあることが多い。(札幌だと中島公園にある)

花の形をよく見ると、この3つの花がほぼ一緒なことが、分かるだろうか?

少し分かりにくいので、細かく見ていこう。花は3つのパーツでできている。写真に1〜3の番号を振った。

マメ科の3種

1つ目のパーツとして、どれも上の方に、ひらひらしたハート形っぽい花びらがある。
2つ目のパーツとして、一番下に、貝殻のような花がある。3つ目のパーツとして、貝殻のような花を左右から包む花びらがある。
マメ科の花はこの3つのパーツからできている。

続きを読む

植物の多様な世界_02_バラ科の花

これから植物の多様性の話をする。
花の見分け方を見てもらいながら、進化と歴史の話をする予定だ。(全5回)

下記の構成なので、気が向いたところから見て欲しい。

第1回:タンポポとキクと花の進化
番外編:藻岩山と植物の見方とか(22/08/13)
第2回:バラ科の花
第3回:マメ科の花と葉
第4回:植物の進化(他の生き物との協力関係)
第5回:地球規模・宇宙規模の話

違いを生む違い

前回、キク科の花に、共通するパターンを見てきた。
今回は、バラ科について見ていこう。

今回は進化にはそれほど触れず、気楽にいこう。
なお、花の進化の概略は第1回で解説したので、気になる人はそれを見て欲しい。

バラ科

まずはバラ科の花の特徴を見てみよう。次の写真を見て欲しい。

バラ科

基本的に科が共通していると、花の作りが似通っている。そのため、具体的に何の花かわからなくても、バラ科であることがわかる。

では、バラ科の花にはどんな特徴があるだろうか?
注意して見て欲しいのは、花びらの枚数と、中心の雄しべの様子だ。
上の写真では、花びらは何枚で、雄しべはどうなっているだろうか?
一度確認して欲しい。

そのあと、下の花を見てみよう。

バラ科の2種

ナナカマドとサクラの花びらは何枚だろうか?
そして、中心の雄しべはどのような感じだろうか?

正解は、花びらが5枚で、中心の雄しべが密集している。
5枚の花びらと密集した雄しべ、それがバラ科の花の特徴だ。

ちなみに、雄しべというのは花粉を飛ばす管のことだ。さっきの写真で言うと、花の中心から出ている先端が黄色(茶色)のがおしべだ。 

続きを読む

植物の多様な世界_01_タンポポとキクと花の進化

これから植物の多様性の話をする。
花の見分け方を見てもらいながら、進化と歴史の話をする予定だ。(全5回)

下記の構成なので、気が向いたところから見て欲しい。
第1回:タンポポとキクと花の進化
番外編:藻岩山と植物の見方とか(22/08/13)
第2回:バラ科の花
第3回:マメ科の花と葉
第4回:植物の進化(他の生き物との協力関係)
第5回:地球規模・宇宙規模の話

タンポポ

最初にタンポポの話をしよう。
セイヨウタンポポを知っているだろうか。タンポポの一種で、普段私たちが街中で見かけるタンポポだ。

セイヨウタンポポは「札幌の開拓時代に持ち込まれて、野菜として食べていた(wiki)」らしい。
しかし、これからするのは、花の話だ。 

例えば、目の前に似たようなタンポポっぽい花が幾つかあった時に、それを見分けられるだろうか?

タンポポ3種

この3つは実際にはそれぞれ違ったタンポポだ。
左から、セイヨウタンポポ、日本のタンポポタンポポモドキだ。

タンポポ3種

見分ける方法は、下の写真の赤い部分を見て欲しい。
まず、セイヨウタンポポと日本のタンポポは、花の裏の葉っぱが反り返っているかどうかで見分けがつく。

セイヨウタンポポと日本のタンポポ

反り返っているのがセイヨウタンポポで、反り返っていないのが日本のタンポポだ。

続きを読む

田舎の民泊でahamo(100GB)でwifi代わりにネット構築

ざっくりいうと、田舎の民泊でahamo(100GB契約)とバッファロールーターWIFI環境を構築しました。

経緯

・親戚が北海道の温泉地で民泊やってる(木造二階建て、25人程度が寝泊まり可能)
・客からwifiの要望が多い
・新規ネットワークの候補は下記(どれも月々4000〜5000円程度)
    1.docomo回線(LTE) →→→ OK
    2.フレッツ光の開通 →→→ OK
    3.WiMAX →→→ NG(通信エリア外)
・本来的には、docomo回線(LTE)よりフレッツ光を開通したい。ランニングコストはほぼ同等なので、フレッツ光の方が安定しているし(有線だから)。
・しかし、ほとんどの家電が2~3年で壊れる(硫黄で壊れる)という条件がある。
→自然故障ではないので、モデムやルーターを2~3年おきに交換しないといけない
・壊れても安く買い換えれるやつがいい。なので、フレッツ光の純正品を使うより、自分でルーター等を用意したい

結論

ahamoの100GBのプランで、スマホテザリングwifi親機として導入し、無線中継器で家中に飛ばすことにする。

続きを読む